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M&A成約事例・実績
成約実績一覧
2012年3月調剤薬局3店舗 → 調剤薬局(上場企業) 成約実績

2012年3月調剤薬局3店舗 →
調剤薬局(上場企業) 成約実績

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掲載情報について

成約事例・実績の開示については、適時開示の観点から、以下のとおり、各四半期決算の開示後のタイミング（3ヶ月ごと）で行ないます。

第1Q(10月-12月)
第2Q(1月-3月)
第3Q(4月-6月)
第4Q(7月-9月)

1月末頃
4月末頃
7月末頃
11月半ば頃

譲渡会社

業種: 調剤薬局3店舗
地域: 関東
上場: 未上場

譲受会社

業種: 調剤薬局(上場企業)
地域: 全国
上場: 上場

概要

譲渡会社は全国屈指の規模の優良店舗を運営していた。順風満帆な経営状況の中、業界再編が加速する今こそ、将来リスクを回避する資本提携が必要なのではないかという潜在的な意識を持っていた。一方、譲受会社は業界大手で、譲渡会社運営の店舗に従前より興味を持っていた。両社の真摯な対応により信頼関係が構築され、成約に至った。　
経緯

弊社担当とオーナーの初回面談は2011年7月。

全国屈指の規模の優良店舗を運営するオーナーは、面談当初、譲渡は一切検討していなかった。
調剤報酬改定、消費税増税等の将来リスクは懸念材料ではあったが、年齢の若さ故、経営意欲が高く、今後の出店計画もあり、何より業界再編の中でも生き残る絶対の自信を持っていたため、真剣に検討するには至らなかった。過去最高の財務状況かつ差し迫った事業承継問題もない会社の、譲渡を検討しないという答えに、弊社担当も疑問は生じなかったため、中期的な情報提供をする許可を頂いて初回面談は終了した。

しかし、初回面談から2ヵ月後、オーナーから担当に「真剣に検討したいため、再度話を聞きたい。」と連絡が入る。

理由は、大きく3つあった。
①将来リスクを回避するタイミングは業界再編の過渡期である今ではないか
②新たな事業へチャレンジするきっかけにしたい
③従業員が活躍、成長できる大きなステージを提供したい

理解し合える相手と、納得できる経済的条件が揃うことを譲渡要件として、検討をスタートした。

譲受候補会社は業界大手の2社。
譲渡後の従業員の処遇、薬局の将来像等について話し合いを重ねた。
悩み抜いた末、経済的条件だけでなく、総合的な評価で譲受候補会社を1社に絞り、2012年1月に基本合意を締結。
譲受候補企業選定の決め手は、従業員の処遇、譲渡後のオーナーのポジションに対する柔軟な姿勢であった。

デューデリジェンスは両社の迅速かつ誠実な対応で問題なく終了。
両社の真摯な対応により信頼関係も構築され、2012年3月に最終契約・決済を迎えた。
提携効果

・仕入れにおけるスケールメリット
・譲受会社の既存店舗との相乗効果（人材共有等）
・店舗運営オペレーションのノウハウ共有による収益性向上
弊社担当者より

再編が加速している調剤薬局業界ですが、最近では事業承継だけではなく、事業の選択と集中、他事業への転換、将来リスクの回避という観点のＭ＆Ａが増えているように感じています。
本件も事業承継問題ではなく、業界再編のタイミングをチャンスと捉えた、調剤薬局業界の現状を象徴するかのような事例でした。
微力ながらも、オーナーの新たな人生のスタートを切るお手伝いをできたことを、心より嬉しく思っております。

「譲渡日前日は眠れませんでした。正直、複雑な心境です。しかし、自分のした決断が正しかったことを証明するためにも、協力して更に素晴らしい薬局を作っていきましょう。いいご縁に恵まれたことに感謝しています。」
譲渡日当日にオーナーがおっしゃったこの言葉が非常に印象的でした。

両者の末永いご発展を祈念いたします。

(本件に関するご質問、お問合せは渡辺・土屋まで）
取引スキーム
- 株式譲渡
- 戦略的提携