プロスペクト(3528)、豊商事にTOB1株400円

2014-12-25
  プロスペクト(旧グローベルス) <3528> は、豊商事 <8747> の過半数の株式取得による連結子会社化を目的としたTOBを実施すると発表した。経営の多角化を推進し、同社の行う金融商品取引業への参入を目指す。

  買付価格1株400円、買付数の上限を51%に設定しており、買付代金は最大1,815百万円、買付期間は12月26日から来年3月2日まで。TOB成立後も豊商事は上場を維持する。

  TOB開始に先立って両社は協議を行っておらず、豊商事がTOBに賛同するか否かは不明としている。現在、豊商事の筆頭株主は、あかつきフィナンシャルグループ <8737> で20%超を保有する一方、プロスペクトの米国子会社PAMIは豊商事の10%超を保有する第3位株主で、PAMIはあかつき社の株式8%超を保有する第2位株主。また、あかつき社はプロスペクトの株式4%超を保有したが、直近12月8日に全部を売却している。

  旧グローベルスは、首都圏を中心に自社開発の新築マンションの分譲事業を展開していたが、不動産市場や金融情勢等の経済環境の影響を大きく受けるボラティリティの高い事業であるため、事業の多角化を推進してきた。12年11月に、ササキハウス(山形市)を買収し、戸建注文による住宅建設事業に参入、13年8月に投資顧問や不動産投資を行うプロスペクトを株式交換で買収した後に現商号に変更、14年3月には機動建設工業(大阪市)を買収し、海外含めた推進工事事業に参入している。

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