ケーススタディ その3

ケーススタディ その3 ~経営環境による不安~

大手企業との資本提携により、業界再編で淘汰される不安を解消

調剤薬局経営者 C社長

所在地 さいたま市浦和区
設立 1990年12月
事業内容 調剤薬局8店舗
売上高 1,500百万円(2013年8月)
資本金 50百万円

私は、昭和28年福島県生まれの61歳です。昭和47年に上京、東京都内のドラックストアーに勤務し、昭和52年に薬粧試験(現在の登録販売者試験)に合格、その後フランチャイズオーナーとして修行した後、昭和63年に埼玉県浦和市にて独立開業しました。バブル経済の波に乗り、この前後で大勢の仲間が開業しました。平成6年OTC全盛期で売上高も好調の今こそと思い調剤業務を併設、その後の支店展開で8店舗まで出店しました。後継者候補の二男も関東の大手ドラックストアーで修業を重ね3年前から自社に戻り、取締役になり後継者としての修業中でもあり、また業績は売上利益ともに過去最高益を更新しておりました。

本事例のポイントは、直近期に「売上高・利益ともに過去最高」を記録し、「ご子息が後継者として社内にいた」中で、なぜM&A(第三者への承継)を選択したのか?

事業承継に対する考え・選択肢

当初はM&Aを全く検討してもいませんでしたし、考えもしていませんでした。後継者候補である息子を薬剤師として他社で修行させた後、会社を継がせる目的で呼び戻していましたので、考える必要もなかったからです。

その中でM&Aキャピタルパートナーズの担当者と初めてお会いしたのは、2013年1月のことでした。あくまでも情報収集の一環として、軽い気持ちでお会いしお話しを聞いたのが始まりでした。会った理由は、尊敬する先輩経営者が異業種からの情報を得て、いろいろな角度から将来自社の業種がどうなっていくかを常に考えており、非常に勉強熱心な方が多かったからです。
私もその影響から何の抵抗感もなくいろいろなセミナーに参加しておりましたし、せっかくなのでM&Aキャピタルパートナーズの話も聞いてみようと思ったのがきっかけです。

M&Aを検討するに至った経緯

M&Aを検討するに至った経緯は3点あります。
M&Aを検討する3つのポイントに照らし合わせるならば、

 1.後継者がいるかどうか?
 2.継ぐ意思があり、経営者としての資質があるか?
 3.継がせる業界か否か?


最後の3つめが×でした。
自社の業績は売上利益ともに過去最高でしたが、自社の業界、他業種のセミナー参加や世の中の流れ等の情報量が増えたことにより、以前全く考えてもいなかった将来の業界動向を考え始め、そこから自社の10年後の将来性を考えた時に、このまま息子に継がせることが最良の選択肢なのかという迷いが出てきました。
薬品の仕入れにかかる消費税の増税は既に決まって、医療費抑制の流れで、今後は国による調剤報酬のますますの引き締めが予想される中、私ども中規模薬局が単独で生き残っていくには、経営の見通しがあまりにも厳しいと判断しました。自力でも生き残っていく事はできますが、良いお相手と良い条件が合えば検討してみようと考えました。
業界の先行きや自社の価値を考えた場合、自社にとっては、今がその時期ではないかと考えたのです。

また従業員数も100名を超えて、従業員の中には結婚し家族もでき、住宅ローンを組んで家を建てた者も多数おりました。ただそんな中で「将来的に自分にもしも何かあった時」に息子が100名を超える従業員とその家族を守れるのか、業界が縮小していく中で息子と社員は生き残っていけるのかを真剣に考えました。
息子だけでなく社内に優秀な人材もおりましたので、後継者として考えた時期もありましたが、株の承継や個人保証や担保といったところがネックとなり現実的には困難でした。
調剤薬局業界は現在再編の真っただ中です。息子には再編の波に耐えられるだけの能力はあるか、また他業種はアナログからデジタル、ネット等を活用しなければ淘汰されてしまう中、アナログなのは調剤薬局くらいです。将来的に処方箋の電子化によりアナログからデジタルになった場合どうなってしまうのか、特にマイナンバー制度導入による医療の電子化と規制緩和による調剤業務、調剤薬局は大きく変わると考えました。

もっとこうしておけばと思うこと・失敗談など

私の場合、恩師の影響もあり、他の業界含め幅広く情報を収集していたおかげで、再編の過渡期で今回のご縁をいただけたことは大きかったと思います。
また、自社の企業価値を知ることが非常に重要だと思います。銀行や税理士の先生から、「相続税の評価」を下げるための対策などをご提案頂いておりましたが、市場価値を知ることはありませんでした。実際に、M&Aキャピタルパートナーズから企業価値レポートをご提案頂いたことで、自社の企業価値を客観的に把握することができましたし、今すぐということではないとしても将来的に検討するのであれば、どのタイミングで考えればいいのかといった参考材料を得ることもできました。

M&Aは結婚と同じく、「ご縁とタイミング」が重要です。今回の話しは、私がまだ元気で、会社も最高の状態のときに、お相手先との交渉を進められたことで、双方にとって素晴らしい良縁になったと感謝しております。

M&Aを通じて実現できたこと

まずは妻を楽にさせられたことが一つです。結婚してからずっと子育てから仕事含め様々なサポートをしてもらっていたので、そこから解放させてあげられたことです。おかげさまで今は経営のプレッシャーからも解放され、夫婦でゆっくりと向き合う時間を持つことができるようになりました。

最後に

「M&Aを決断して本当によかった」というのが、今の正直な気持ちです。譲渡後にお相手先の社長にもお会いし、「一緒に日本一の薬局グループを目指しましょう!」と自らの想いもお伝えし、意気投合しました。次の社長候補の人材も派遣して頂き、社員もよりイキイキと働いているように見えます。


M&Aキャピタルパートナーズは、業界に精通したアドバイザーが経営者の相談に無料で親身に対応してくれます。転ばぬ先の杖ではありませんが、M&Aという選択肢も知っておいて決して損のない情報だと私は思います。話が長くなりましたが、少しでも皆様の今後のご参考になれば幸いです。

本件のタイムライン

2013年1月 C社長と初回面談
2013年12月 アドバイザリー契約締結
2014年1月 候補先企業とのトップ面談
2014年2月 基本合意書締結
2014年2月 買収監査実施
2014年3月 最終契約締結

譲受け企業

大手調剤薬局(東証一部上場)

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