M&A成約事例・実績
ご成約者インタビュー 
それぞれの選択

M&Aご成約者事例
#75

コンピューターサイエンス株式会社 取締役副社長(前代表取締役社長) 安田 秀敏
セイコーソリューションズ株式会社 代表取締役社長 関根 淳
コンピューターサイエンス株式会社
取締役副社長
(前代表取締役社長)
安田 秀敏

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セイコーソリューションズ株式会社
代表取締役社長
関根 淳

互いにリスペクトし、成長できる基盤を整える

1985年の創業以来、 ITインフラの設計・構築・運用・保守領域に強みを持ち、“技術のコンピューターサイエンス”として、多くの企業からの信頼を集めていたコンピューターサイエンス株式会社。業界屈指の技術力を誇り、順調な経営を続けてきた同社は、2024年1月セイコーソリューションズへ株式譲渡によるM&Aを行った。なぜM&Aを考え、実行することとなったのか。コンピューターサイエンス株式会社取締役副社長(前代表取締役社長)安田 秀敏 様、譲受企業のセイコーソリューションズ株式会社 代表取締役 関根 淳 様に、これまでの経緯と未来について伺った。

  • 譲渡企業

    会社名
    コンピューターサイエンス株式会社
    所在地
    東京都品川区
    事業内容
    システムインフラサービス、
    システム開発サービスなど
    資本金
    7,000万円
    従業員数
    449名
    M&Aの検討理由
    さらなる成長発展のため、
    株式承継課題の解決のため
  • 譲受企業

    会社名
    セイコーソリューションズ株式会社
    (セイコーグループ株式会社100%出資会社)
    所在地
    千葉県千葉市
    事業内容
    ICTソリューション事業
    資本金
    5億円
    従業員数
    700名(連結)1,626名
    M&Aの検討理由
    システムソリューション事業強化のため

荒波を何度も乗り越えて成長を果たしてきた

まずは、コンピューターサイエンス株式会社の沿革、および事業概要からお話しいただけますか。

コンピューターサイエンス株式会社 取締役副社長(前代表取締役社長)安田 秀敏
コンピューターサイエンス株式会社 取締役副社長(前代表取締役社長)安田 秀敏 様(以下、安田)

コンピューターサイエンスは、CSKという独立系システムエンジニアリング企業に所属していたエンジニアが数人で独立して設立した企業で、1985年創業です。 “現場の技術者が生き生き働けるような会社を作る”というコンセプトに共感し、私も先輩方の後を追い、設立から1年後に入社しました。事業内容は、いわゆる“インフラ構築”という領域で、今でいうネットワークやサーバー構築を専門としていましたが、当時はサーバーという概念は存在せず、「大型汎用機」と呼ばれる数百億円規模の機械を専門に扱っていました。
滑り出しは順調でした。設立当初から大手のお客様を抱えていたのも幸運だったと思います。ちょうどITが“作るから、使う”に変わっていった時代。当時はクラウドではなく、オンプレミス(サーバーやソフトウエアなどの情報システムを使用者が管理する設備内に設置し、運用すること)が主流だったため、システムをしっかり作り込み、そのシステムを各企業が資産として保有していました。そのため、私たちのようなエンジニアが、長期にわたってシステム構築と運用をする必要がありました。私たちが得意とするのはインフラ領域でしたので、バックアップシステムや災害対策センターをどう構築するかなど、運用体制を作り、オペレーションをしてくれる方々に引き継ぐ役割を担っていました。特に私が担当していた都市銀行のリカバリーコントロールという技術は当時、先進的かつ高度であったがゆえ、参入障壁も高く、顧客の間でも、「技術のコンピューターサイエンス」として名前が通っていました。

安田様も元々は、エンジニアでいらっしゃったのですね。

安田

はい。転機になったのは設立3年目のことです。社内で「経営企画部門と営業部門を立ち上げよう」という話が出たので、自ら手を挙げました。もちろん、経験などありませんでしたから、右も左もわからず、すべて一からのチャレンジでした。元々、私はエンジニアよりも、経営や組織づくりに向いているのではないかという思いがあり、目の前のチャンスをつかんでみようという感覚でした。
無我夢中に取り組み、何とか経営企画部門を立ち上げ、営業の流れや手順についての体制を作りあげました。意識したのは、技術者が働きやすい環境づくりです。コンピューターサイエンスは、先ほども述べたように、“技術者が働きやすく輝く会社にしたい”という思いで作られた会社です。輝く技術者とは、スキルが高いだけではなく、プロフェッショナリズム、技術者としての姿勢がとても重要です。その“技術者魂”を、思いっきり発揮できる組織にするために、営業サポートや組織づくりを進めました。今でこそ、「エンジニアファースト」という言葉が世の中に浸透しつつありますが、当時はそのような観点でエンジニアに接している会社は、それほど多くはありませんでした。それが功を奏し、会社は大きく成長していきました。

安田様が代表になられたのは、どのようなタイミングだったのでしょう。

安田
コンピューターサイエンス株式会社 安田

「代表にならないか?」という話は、以前から何度かもらっていました。しかし、「準備が必要だ」と待ってもらっていたという経緯があります。実は、そのような声がかかるだろうという感覚は以前からありましたし、もしそうなったら引き受けたいとは思っていました。その一方で、自分がやってきたことを一つ一つ固めなければ気が済まない性格でもあり、中途半端にはしたくないという思いもありました。最初に声がかかった時には、現在の事業本部の前身となる組織を見ていて、そこが“まだ育ちきっていない”と感じていました。成長過程で手放すことは好ましくないですし、それをやってしまうと組織が崩壊する危険性もありました。そういったことから、自分自身の区切りがついた2016年に代表に就任しました。実は、私が代表になったときに、会社には多額の借金がありました。会社を拡大する過程でM&Aによる譲り受けを進めたことが要因にあります。もちろん、それを知っていながら代表職を引き受けました。
普通だったら、引き受けないのでしょうね。しかし私には使命感と、会長や副会長に対する感謝の思いがありました。おそらく会長は初年度は2回しか給料、報酬を貰っていません。当時の専務も、3カ月に1回しか給料を貰っていなかったことを、私が経営企画を担当した時になって初めて知りました。そのような中で、私たちには残業代もボーナスも支給が遅れたことさえなく全てきちんと支払ってくれていました。当時、私たちには想像できないような苦労があったと思います。その時の恩はきちんと返さないといけないと思っていました。
借金を返済しなければいけないということに加え、事業、株式をどう承継していくかという課題もありました。上場を実現させたいという思いもあり、模索する日々でした。事業や株式をどう承継し、事業を拡大していくか、これらの課題を解決できるのは自分しかいない、自分の代で解決しなくてはならないことだと受け止めていました。
従業員も頑張ってくれましたが、何よりもお客様に救われました。私が代表になってからも変わらぬご愛顧をいただき、“第二成長期”ともいえる業績を残すことができました。次第に借金も減っていって、現在はすでに全て返済が終わっています。

株式承継という課題を解決するために模索

素晴らしいお話です。男気溢れる安田様が先頭に立って、順調に業績を伸ばしてきた中で、なぜM&Aによる譲渡を考えるようになったのでしょうか。

安田
安田

上場を目指していたので、さまざまな準備を進めていたのですが、株式の承継という課題は残ったままでした。社内で議論を尽くし、そろそろ証券会社や監査法人を選定しなければならないタイミングで再度オーナーと話をして、あらゆる手段を排除せずに、もう一度、まっさらの状態に戻して考えてみることにしました。そこで残ったのが、非上場のままで進む、上場を目指す、M&Aをするという3つの道でした。事業そのものの承継は私が代表になったことでいったんは終わっているので、課題は株式の承継と事業の転換だと認識していました。今の技術革新の流れは早く、事業転換をしていく必要がありますが、単独で上場を目指しつつ事業を転換していくのは、いばらの道だと考えました。
技術者はそろっていますし、関係者を集めて何かを作る動員力があるコンピューターサイエンスの唯一の弱みは営業力、提案能力不足だと自覚していました。弱点を克服し鍛えて、この先、3~4年で新しい事業を仕上げるのはかなり難しいのではという思いがあり、上場を目指すうえでの懸念点にもなっていると感じていました。
このような観点から、比較的会社の実情に合っていそうなM&Aも視野に入れて、さまざまな関係者、銀行、ファンド、M&A仲介会社とお話をしはじめました。PEファンドからもお話がありましたし、同業他社から直接声をかけられることもありました。我々がこれまで培ってきたものを残さなければならないと思う一方で、時代の変化に合わせて変えていく必要があるとも考えていました。ただ、声をかけてくれた企業やファンドは、そのニュアンスを正しく理解してくれる相手でないという感覚がありました。私たちがここに至るまでの背景や思いを理解して、一緒に伸びていける相手と手を組みたいですよね。銀行、証券会社からもお話をいただきましたが、どこの情報もあまり良い話ではないように感じていました。あくまで仲介する会社の都合であって、我々目線ではないように思えました。

ここからは、担当アドバイザーの小林さんと鈴木さんも交えてお話を伺います。M&Aキャピタルパートナーズとの出会いについて、教えてください。

安田

私たちが買い手としてM&Aを検討していた時期があり、M&Aキャピタルパートナーズのお二人とは、その頃から情報をいただくような関係にありました。まず同業他者を譲り受け、事業を拡大したいと思っていました。いろいろとお世話になったのですが、残念ながらその時にはお話は成立しませんでした。当時の第一印象は、小林さんは“若くて元気のある誠実な方”という感覚でした。

M&Aキャピタルパートナーズ 小林
M&Aキャピタルパートナーズ 企業情報部 主任 小林 寛史(以下、小林)

私は今でも安田様と最初に会った時のことを鮮明に覚えています。お話を伺っていて“この人の会社で働けたらみんな幸せだろうな”と胸を高鳴らせながらお話をお聞きしていました。最初のご面談から会社の状態など詳細にお話ししてくださりました。そこで創業家の株式承継が課題になっているというお話も伺い、安田様のお立場としてもおそらく“他にもお悩みのことが多いのではないか”と感じていました。

安田

きちんと話して把握をしていただいたほうが、いろいろな提案をいただけるのではないかと思い、包み隠さず、率直にお話をしました。隠し事などがあると、どうしてもうまく話がまとまらないですよね。もちろん、小林さんが信頼できる、安心して話ができる方だったというのもありますが。

譲り受けをする話から、譲渡に気持ちが動いていったのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

小林

2年程は譲り受けのご意向に沿った情報提供を行い、窓口の経営企画の方とも関係を深めていきました。その一方で、根本にある課題は変わっていないことを、毎回感じていました。安田様は、“全て会社の成長のために”という思いを持ちながら、どうすべきかを深く考えられていました。それは譲り受けをすることや上場することが全てではなく、会社を譲渡するという選択肢もあるのではないか、と鈴木と一緒に考え、徐々にそのお話や、同業の事例をお伝えしていきました。

M&Aキャピタルパートナーズ 鈴木
M&Aキャピタルパートナーズ 執行役員 企業情報部 部長 鈴木 康士(以下、鈴木)

小林が申し上げた通り会社を譲渡すること、すなわちM&Aは目的ではなく、成長や株式承継のための手段の1つです。そして、その手段が最善になり得るかどうかは具体的に検討を進めてみないと分かりません。私たちは、コンピューターサイエンスにとってM&Aが唯一の選択肢であると考えていたわけではなく、「M&Aが最善な選択肢になり得るのかどうかご検討いただくにあたっての情報収集を全力でご支援したい」と考えていました。この点は小林とも常に話をしていて、M&Aありきではなくコンピューターサイエンスのお立場に立ったご提案になっているか、毎回二人で確認し合っていました。

安田

小林さん、鈴木さんの話を聞きながら、一つの考え方に固執することなく、いろいろな可能性を考え最善な選択をしようと考えるようになっていきました。そういった観点から、当初はM&Aキャピタルパートナーズだけでなく、いくつかのM&A仲介会社や銀行から情報収集をしていました。
そんななかで偶然かもしれないですが、小林さんはとにかく私たちにとってタイミングが良い人でした。訪問いただく時も適切でした。他の何社かの仲介会社の方々はあまりタイミングが良くなかったのですが、小林さんは、どこかで話を聞いていたのかと思うほど、なぜかいつも来てほしいときに来てくださったのです。だから頼みやすかったのは確かです。そして、セイコーソリューションズが私たちに興味を持たれたことをきっかけに、譲渡の選択肢を本格的に検討することとなりました。

セイコーソリューションズがコンピューターサイエンスに興味を持たれているという話を聞いて、率直にどのような気持ちになったのでしょうか。

コンピューターサイエンス株式会社 安田
安田

“なぜ、うちなのだろう”と思って、セイコーソリューションズについて調べてみました。するとセイコーソリューションズは子会社が6社あり、その中の1社は私もよく知っている会社だったのです。私が技術者のときにその会社の製品を長く使っていたという経緯があります。さらにその会社のことを調べてみると、業績を伸ばしており、新しくセキュリティー関係の仕事も手がけていて、なによりも非常に強い営業力を持っていることがわかりました。ただ、その会社は販売力があっても、それを維持していくことに苦労をされているのではないかと分析しました。そこで、もし我々も同じグループになって協力し合えば、その会社とコンピューターサイエンスとの相乗効果が真っ先に出るのではないかと考えました。もちろん、新しい事業に挑戦する必要もありますが、我々が持つ力が生かされ、そして既存事業を伸ばせる場がそこにあることに大きな可能性を感じました。
もちろん、「セイコー」というブランド力にも惹かれました。「セイコー」と聞くと、誰もが時計のイメージを持っていると思いますが、IT領域においてはメーカーの色、Slerの色があまり付いていないように感じていました。非常に中立的な位置にいて、我々のお客様もそのような見方をするだろうと思いました。何らかの色が付いていると敬遠するお客様もいらっしゃいますが、それがまずない、今のお客様との関係を継続できると考えました。さらに調べてみると、矢継ぎ早に6社の譲り受けをしていましたが、全ての会社が個社として残り、自律的に経営をされていました。それならば譲渡後も我々の独自性が担保されるのではないかとも感じました。

その時点では、すでに気持ちはM&Aに動いていたということですか?

安田

社員が成長しなければ、会社は成長しません。会社の成長を第一に考えたときに、何が最適な策なのかを考えぬきました。それは上場なのか、M&Aなのか、M&Aもどことするのか。もちろん、他にもいくつか条件がありました。例えばオーナーが納得する経済的条件や、我々の独自性が担保できて、一緒になって伸びていけるお相手などです。さまざまな角度から考えていた時、セイコーソリューションズからお声がけをいただいたわけですから、やはりM&Aをするべきでは?と大きく気持ちが動きました。

自社が独立して成長していける文化がある相手を求めた

ここからは、譲受企業であるセイコーソリューションズ株式会社の関根様にも参加いただいて、お話を聞かせていただければと思います。まずはM&Aに対する基本的な考えからお聞かせください。

セイコーソリューションズ株式会社 関根
セイコーソリューションズ株式会社 代表取締役社長 関根 淳関 様(以下、関根)

M&Aは、ダイバーシティー実現の有効な手段だと思っています。固定された人員が一つの場所で仕事を続けているようでは、多様性は生まれていきません。さまざまな人が混ざり合うことは必須ですが、ただ混ざるだけでなく、多様な考えや経験を持つ社員同士が互いに尊敬し、平等になることが重要です。平等になるためには、誰もが経営的視点を持つべきです。決して、上から押し付けることでなく、誰もが経営者の目線を持てるような風土を醸成し、互いに高めながら、新しいことを考えることで、創造的な仕事が可能になると考えています。

まずは、コンピューターサイエンスの方々が、モチベーション高くさらに元気になれば、グループ全体に波及します。社員同士が交流し、互いの会社を好きになれるよう、そして自分が成長して次のステージに向かえるような環境を整えていく、それが私たちが考えるM&Aのあるべき形です。

初めてお会いした時のお互いの第一印象はいかがでしたか。

関根・安田・小林・鈴木
安田

今の話もそうですが、関根さんが考えること、言っていることが素直に理解できました。私たちも同じような理想を目指していたのですが、なかなか環境的に叶えることができない部分があったのも確かです。ですから、関根さんが率いるセイコーソリューションはもちろん、傘下にあるグループ会社6社と一緒になったときに、関根さんが掲げる方針が浸透しているならば、M&Aによって間違いなく我々も社員も成長するだろうと確信しました。

関根

安田さんやコンピューターサイエンスの上層部の方々に共通しているのは、苦しい時代を乗り越えられているということです。その成功体験を持っていらっしゃることに尊敬の念を抱いていますし、稀有な成功者だと心の奥底から思っています。ずいぶん辛抱もされたでしょうし、大きな決断も重ねてきたことと察します。私たちは、このような素晴らしい経営者がけん引する会社を仲間に迎えたいと、初めてお会いした時から思っていました。

小林

ご両者面談を隣で聞いていて、戦っている分野、知り合いの方々、クライアント、元々働かれていた出身企業の文化や考え方が、安田様と関根社長の間で通ずるものがあると感じていました。安田様がおっしゃっていた、「コンピューターサイエンスが独立して成長していける文化がある会社とご一緒したい」という思いと、セイコーソリューションズが持つ“平等で、全ての方々に尊敬の意を持たれている風土”がとても合うだろうと感じていました。

今回のM&Aについて、従業員の方々の反応はいかがでしたか?

安田

社内で発表したとき何人かに話を聞いたのですが、「何か変わることはわかるが、どうなるかわからないので不安が大きい」という声がありました。それから1週間後に、全社員でセイコーソリューションズのイベントに参加したのですが、そこから“ここだったら面白いかもしれない”という期待の声が、不安よりも大きくなっていった気がします。

これからのビジョンについてお聞かせください。

関根・安田
関根

譲り受けたからには、社員たちの成長をどのように支えていくか、そこを第一優先で進めていくつもりです。それは、安田さんや創業者が一番に望んでいることでしょう。次の段階としては、良いところを伸ばし、改善すべきところは改善する、後は他のチームを尊重しながら自分たちで成長すれば良いと思っています。

安田

私が望んでいるのは、「信用を失わない」「技術者魂を伝承していく」の二つです。それ以外は、どんどん変えていって良いと思いますし、むしろ変えていかなければならないと考えています。なぜなら、今のままでは成長できないと感じているからです。関根さんのおっしゃっていることは、本当にその通りだと思います。今までとは違う頭の使い方になるので、従業員には試練かもしれません。しかし絶対に今後、自分たちの力になると思いますし、成長が加速するでしょう。一貫して、関根さんは複雑なことを言っていません。非常に分かりやすいキーワードを提示して未来を示してくれています。その考えを全従業員が理解できれば、この会社は変わると期待していて、胸が高鳴っています。

関根

本当に自分たちは変わりたいと思っているのか、それとも変わりたくないと思っているのか、それを見極めるのが、私の最初の重要な仕事になります。心を閉じている状態であれば何を言っても駄目ですし、開いていれば助言が生きてきます。安田さんのような素晴らしい経営者の元で育った従業員は、心を開いている場合が多く、変わりたいと思っている人がたくさんいると感じています。変わりたいと思っている従業員が多い会社は本当に強くなれます。このM&Aが良いきっかけになればと期待しています。

M&Aキャピタルパートナーズはどのようにお役立ちになりましたでしょうか。

関根・安田・小林・鈴木
関根

本当によく勉強していると思います。またも、レスポンスが早く、“いつ寝ているのだろう?”と思わせるほど、仕事に真面目に取り組んでいらっしゃると感じています。大変信頼できるパートナーだと認識しています。

安田

本当にその通りです。非常にタイムリーで、とにかく仕事が早く、フットワークが軽いです。きちんと順序立てて、丁寧に話を進めてくださるので非常に分かりやすく、全く不安を感じることがなかったです。小林さん、鈴木さんにはとても感謝しています。

ありがとうございます。最後に、皆さまから、これからM&Aを検討する経営者の方々にメッセージをお願いします。

安田

最終的な目標がM&Aであれ、上場であれ、何が一番大切なのか、軸をぶれさせずに検討を進めることが重要だと思いました。従業員が成長できる環境を私たち経営者は用意する責任があります。そこを考えたときに、M&Aという手段であれば、従業員が伸びていける環境を作れると思えました。きちんと目的意識を持ってお相手を探していけば、自分だけではできなかったことでも、相手の力を借りながら実現できる環境を作れると感じました。このような意味でも、M&Aは非常に有効な手段なのではないでしょうか。

関根

経営者であれば、従業員一人一人が成長するためにどうしたらいいのかを考え抜く必要があります。 “自分はこの会社にいてよかった”“この会社にいたからこそ自分の夢が果たせた”“この会社にいたからこそ充実した社会人人生だった”と従業員が思えるような会社にしたいですよね。そのためには働いてくれている一人一人のことを思い、どのような道を開くべきかを判断するのが経営者の役割だと自覚しています。どんな道を選択するかは会社が置かれている状況によって変わるとは思いますが、従業員を一番に考える中で、その選択肢の一つにM&Aがあるのは間違いありません。

小林

今回の両社のご縁は、本当に素晴らしいものでした。しかし、それはあくまで結果論であって、入口では必ずしもM&Aありきではないと考えています。安田様は世の中の状況が目まぐるしく変化する中で情報収集をされていましたが、我々の提案が経営戦略の一助になればという思いで常にお話をさせていただいていました。私としては、会社の課題を解決するために、成長をより加速させるために、少しでもお役に立てないかを考え続けましたが、最終的に今回のM&Aはご両社が引き寄せたご縁の賜物だと思っています。

鈴木

M&Aは、どうしても事業承継や後継者不在の文脈で語られることが多いように思いますが、必ずしもそうではありません。今回はまさに、成長戦略に資するM&Aだったと実感しています。M&Aが目的化するとうまくいかないこともありますが、今回はしっかりした目的を念頭に置き、目的を叶えるための手段としてM&Aを行うということを、両社ともご認識されていました。両社が描く最終的な目的を達成するために、全力で支援させていただきましたが、結果的にご満足いただけて、私たちも非常に嬉しく思っています。

(左から)弊社 東小薗、本田様、小田様、弊社 原

(左から)弊社 鈴木、安田様、関根様、弊社 小林

  文:伊藤 秋廣 写真:小野 綾子  取材日:2024/01/15

担当者プロフィール

  • 企業情報部 主任 小林 寛史

    企業情報部主任小林 寛史

    新卒で大手証券会社に入社し、法人・オーナーに対するコンサルティング業務に従事する傍ら、人材育成や海外拠点(アメリカ)での活動も行う。
    当社入社後は、IT・美容健康・広告代理店等の、幅広い分野における経験と実績を有している。

  • 執行役員 企業情報部 部長 鈴木 康士

    執行役員 企業情報部部長鈴木 康士

    法人保険コンサルティング会社にて、主に中堅中小企業のリスクマネジメント業務・オーナー経営者の相続対策業務に従事。
    当社入社後は一貫してM&Aアドバイザリー業務に従事し、製造業からサービス業まで幅広い分野において経験と実績を有している。

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